『新・価格の支配者 メルカリ』週刊ダイヤモンドは必読ですよ

まいど!せどり屋けんちゃんです。

2018年9月22日号の週刊ダイヤモンドのメルカリ特集は読みましたか?
30ページに渡る大型特集で読み応えがありました。
電脳仕入れをしているせどらー、転売ヤーなら是々非々必読ですよ。

読みどころ

メルカリはモノの価値を再定義している。
週刊ダイヤモンドが独占入手したメルカリの取引価格データ、
キーマンへのインタビューにもとづき、
フリマアプリの影響とメルカリの成長性を分析している。

感想

取引価格データがメルカリから提供されたものなのか、
よそから購入したものなのか、明らかにはなっていません。
とはいえ、さすが週刊ダイヤモンド。データの信憑性はなかなかです。
私も独自収集したデータベースで似たような分析をしているのですが、
同じような傾向を得ています。

「買い物」の常識を買えるメルカリ経済の破壊力

いまやフリマアプリでシェア6割、1,000万人超の利用者がいる”お化けアプリ”となったメルカリですが、
2013年7月2日のリリース初日の取引数はわずか16件でした。

リリース初日こそ振るわなかったものの、
モバイルファーストのユーザーインタフェースでヤフオクとの差別化に成功し、
7月23日にiOS版リリースしたときには出品数が1万点を超え、
その後もうなぎのぼりで急成長していきました。

メルカリの普及により、服、家電、雑貨などあらゆるモノに資産価値がつくようになりました。
個人の所有物で資産価値が認められるものといえば、クルマや不動産くらいでした。
それ以外のモノは質屋やリサイクルショップで流通するとはいえ、個人の消費者は一方的に提示された値段で売り買いするしか選択肢がなかったのです。
売りたい人と買いたい人を直接つなげるC2Cの「メルカリ相場」が誕生したことで、あらゆるモノの「本当の値段」が明らかになってきたのです。

独占入手!取引データ2.8億件で判明 あの商品「本当の値段」

本特集で最も読み応えのあるパートです。
2.8億件の取引価格データを分析し、人気の定番商品やブランドの真の実力が明らかに。
写真付きで分かりやすい一覧になっていますので、色々なジャンルの相場価格を把握できます。

メルカリはアプリから過去の取引データを検索できることも特徴です。
店頭でスマホをポチポチ操作してリサーチするのは転売屋くらいでしたが、
いまや一般消費者にとっても相場検索は当たり前です。
「メルカリで売れない1万円のカバンと、メルカリで2万円で売れる3万円のブランド物のカバンなら、実質的な負担は同じ。だったら欲しい方を買おう」
こんな消費者インサイトが広がっています。
メルカリはクレジットカードの普及と同じくらいのインパクトを消費者行動にもたらしているのです。

ブランドの価値の変化が分かりやすいのがスマホ端末です。
2年前はソニーのXperiaは他のスマホより高く取引されるプレミアム・ブランドでした。
ところが、この2年でXperiaの取引価格はだらだらと右肩下がりに。
対照的なのはサムスンのGalaxyとファーウェイの端末です。

消費者のニーズをリアルタイムに反映するメルカリ相場はブランドの価値を浮き彫りにする指標なのです。

デジタルカメラ

デジタルカメラといえばキヤノン、ニコンの一眼レフが強い市場でした。
しかしソニーのフルサイズ・ミラーレスで大ヒット。
メルカリでの取引額からも、キヤノンとニコンのパイをソニーが奪っていくトレンドが明らかです。

キヤノンもニコンも待望のフルサイズミラーレス機を今秋発売予定です。
フルサイズ時代のミラーレス戦争が幕開けし、メルカリ相場も荒れていきそうです。

ゲーム機

Nintendo Swith, Wii U, PlayStaion 4, スーパーファミコンなど主要ハードの値動きがまとまっていて、興味深いです。

今のところ、ゲーム機のメルカリ相場は、中古ショップの買取価格と販売価格のちょうど中間にあります。
売り手にとっては「ブックオフより高く売れる」し、買い手にとっては「ブックオフより安く買える」ことがメリットになっています。

今後、中古ショップ販売価格とメルカリ相場のかい離(ディスカウント率)がどう推移するかも注目点です。
メルカリがリアル店舗並に安心して利用できるプラットフォームになれば、Amazonのように割高でも売れるようになるはずです。

ヘアドライヤー

平均単価はダイソンが異常なくらい高単価(約3万円)。
高級機種しか販売していないこと、未使用品が出品されることが多いことが理由。

掃除機

サイクロン式のダイソンとロボット掃除機のルンバがツートップ。
米国でシェア1位をダイソンから奪ったシャークニンジャの日本参入が今後の注目点。

ノートパソコン

相場価格はマイクロソフトのSurfaceがAppleのMacbookに匹敵(約5万円)。

ポータブルプレーヤー

ポータブルプレーヤーの代名詞となった「ウォークマン」ですが、メルカリ相場はiPodと同程度(平均単価6000円)です。
スマホ普及でiPod人気も落ち着いていることを考えると、ウォークマンは健闘しているともいえるし、
高音質を売りにしているのにiPodと同程度という見方も。

ラフマとヤフオクの追撃

ラクマの特徴は手数料が安いこと。
「高額品の市場を狙っていく」
と楽天の長谷川氏がラクマの狙いを説明しています。
長谷川氏は一例としてGショックを挙げています。
Gショックはユーザーがラクマに流れている典型で、メルカリよりラクマのほうが高く売れるそうです。

一方、老舗のヤフオク。
2017年度の流通総額はメルカリ:3468億円に対し、ヤフオク:8800億円と、
規模感では上回っているものの、フリマ業界では追いかける立場です。
ニールセンのデジタルコンテンツ視聴率によると、ユーザーの月間利用時間はヤフオク:1.8時間に対し、メルカリ:3.5時間。
いまのスマホユーザーはメルカリに熱中しています。
ヤフーの林氏は
「フリマアプリは『捨てるよりも売ったほうがいい』という処分ニーズ」
「パソコンのヘビーユーザー向け機能が豊富なヤフオクよりも、メルカリのシンプルな使いやすさがライト層に支持された」
「希少品や趣味の商品など1万円超の価格帯に強い。オークション形式は換金目的の売り手には合っている」
と彼我を分析しています。

ゴミもカネに変わる メルカリ生活

  • 「昭和レトロ」をキーワードに日用品を高値で処分
  • 自作の戦車兵でプチ起業
  • 勤務先で配布された社史まで売れた。家の断捨離に活用。
  • ブランド品をメルカリで仕入れて、メルカリで売る

執筆者

週刊ダイヤモンド:大矢博行氏、山本輝氏
週刊ダイヤモンド嘱託記者:野村聖子、村井令二
ライター:栃尾江美

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